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JOURNAL

スイス〜フランスを旅する

By 2016年6月30日5月 5th, 2022No Comments

旅の道標

スイス・ヌーシャテル州内最大の自然保護地域にある「クリュードヴァン」。
スイスのグランドキャニオンと言われる断崖絶壁をハイキング。
その日は朝から風が強く、一歩間違えれば数百メートル下に落ちてしまう。
崖の上にはハイキングコースを示す標識がぽつんと立っている。
スイス国内は全てこの黄色い標識がハイキングコースを表している。
地図を持つことはとても重要だけど、この標識を目安に歩いていれば、
まさに旅の道標となり、ほぼ道迷いも無くハイキングを楽しめる。

ゆっくり待つのも旅のうち

クリュードヴァンを後にして、宿に帰るため駅へ向かう。
ここまで下りてくると、風もすっかりおさまり、ポカポカ陽気で気持ち良い。
NOIRAIGUE駅に着くと、同じくクリュードヴァンから戻ってきたと思われる、
ハイキング姿のカップルが先に到着していて、日向ぼっこを楽しんでいた。
次の電車まで時間があったので、プラットホームの椅子でのんびり過ごした。
風の強い崖の上とは違い少し暑いが、歩き疲れた体を日の光が癒やしてくれる。

時間を忘れて自然と戯れる

フランス・シャモニーへ。
1035mから、3842mのモンブラン山系エギーユ・デュ・ミディ展望台。
この展望台からは、ヨーロッパアルプス最高峰のモンブラン(4810m)、
ヨーロッパ三大北壁のグランドジョラス(4208m)、
遠くにはマッターホルンやモンテローザまで望むことができ、
時間の流れも忘れて2時間以上雄大な景色に感動していた。
ロープウェーで中継地点のプラン・ドゥ・レギーユ (2317m)まで下り、
そこからモンタヴェールの駅まで5時間ほどのハイキング。
前のモンタヴェール方向にはシャモニーの街並みを見下し、
後ろを振り返ればアルプスの山々がそびえる素晴らしいロケーション。
モンタヴェールの駅に向かう途中、メール・ド・グラス氷河や
エギュイーユ・デュ・ドリュ(3754m)を望み、
最終目的地のシャモニーモンブラン駅まで自然を満喫。

写真・文章:アドベンチャーレーサー 佐藤慎也